浮漂録

大抵歩きながら書いてる。歩きスマホはよくないよ。

愚痴

 

 

 

来週、遠くへ行こうか

拠り所探し 分からない帰り道

雲だけが平気で動いてた。

取り繕おうとしたけど、かえって可笑しな言葉を云ってそれでね。

今が過ぎてもどこかで光っていられればいいから。

本当?

永久に輝ける星を知っているらしい。心底呻いた人の真似。

なにもない 心になにもない

始めるはずだった音楽も消えるはずだった君もどうして遠くからこちらが見えるの。

透明になっていく時間を迷い迷って結局答えは、

「趣味なんてないんです」

自分の才能にまで嫌われたみたいだ。

 

君の作る音が好き 信じられた。

君の作る時間が好き 色があった。

君の作る映像が好き もっと先を見せてよ。

君の作る言葉が好き もう長い事待ったよ。

綺麗に君だけ切り取ってみたんだ。そしたら拍子抜けした。美しすぎて涙が出た。

早く帰りなよ。帰って楽になりなよ。

こんな処に居たから枯れてしまったよ。味方も思想も心根も。

君が建前と言い置いていったガラス製の器の側面を

毒混じりの心と擦り合わせる。

それだけで報われる気持ちがする。

自分の落とした言葉なんてひとつも覚えていない。だから括弧付きで君の言葉を書いた。

本当に嘘をついていたのは君の方

もう迷うふりをしなくていいよ。

 

もう一度言ったよ。

削除してくれればそれ以上を咎めない。

何度でも ああそういう事ね ってなれる。

 

最後の一滴まで

この泣き言をちゃんと掬って。