浮漂録

大抵歩きながら書いてる。歩きスマホはよくないよ。

2022-01-01から1年間の記事一覧

どうしても。

周囲に関心を持ったら、拓ける世界の部分があるのかもしれないが、引き換えに失う感覚があるのだとすれば、そんなたかが一部分は欲しくない。十二分。いつからかなぜだか自分も知らないうちに虹が青になってしまったんだよ、この視界できみの反対色を探して…

本日の日記

誰から発されたかもわからないそのひとことに疑問を投げかけ続けた。 後にそれが疑問ではなく自己だと気づくがどうだっていいのだ。 この感覚で生きられてよかった。この感覚で生きられない人じゃなくてよかった。 そんな小さなもので人を測ろうとしてしまう…

後ろ話

君がそれを言おうが世界の何一つも変わらないように。 持ち帰れなかった空白を鮮紅で埋めただけ 乾いたらまた、立ち上がって

思い出話

別れ際 君は内臓を吐いたのに、 脳だけは吐いてくれなかった。 どうしても切り抜けたくて ずいぶんと前 捨てたゴミにしがみついてみた。ただこの景色が終わって欲しくなかっただけなんだ。曖昧を愛しすぎた結果だ。君を愛したことはなかったのにね。 あの五…

幾日の日記

夢にも人との関係にも期限があること、自分の中で終われば手放してもよいこと、それのなにがひどいというのか。

恋話

ぼくはきみの世界で、雨にも晴れにもなれなくていい。きみの見る無数の色でありたい。 6月、きみと白線をたべた。 8月、きみと暗闇をのみほした。 11月、きみに消えてほしくなかった。 12月、きみと満月をたべた。

冬の音

自分の過ちを正すより早く、他人の後悔を探すための旅に出る。やがて自ずと立ち向かうことになるのが、十数年経っても何も見つけられない自分自身であった。それを正そうと思うことはなかった。いつの間に透明になった心の刺傷に、ある歳の墓参りからの帰り…

昨日の日記

待っても手に入らないものならこちらから願い下げだ。拝啓、三年前の屑篭の底

本日の日記

別にそれでいいのにな。可能ならばあの時の君と繋がりたい。あの時の自分を断ち切りたい。慣れない場所で、新しく自分を生成する時間。ある日の歌と一緒に帰り道。繋がりとは才能そのもの。この世の人は誰も待ってくれやしないので、ぼくは天性の忘れ傘。「…

本日の日記

あれを手に入れたいとか、一度思ってしまえば消えないものだ。どうしてこんなにも惹かれるのかわからない、手にした姿の自分自身に惹かれているんだろうな、関わりそのものが魅力としか捉えられないしはやくそれを普通にしたい、日常になってしまえばいい。…